■日本ダービー’11
1着オルフェーヴル
-1、3/4馬身-
2着ウインバリアシオン
-7馬身-
3着以下どうでもよし

出馬表http://jra.jp/keiba/thisweek/2011/0529_1/syutsuba.html
結果http://jra.jp/datafile/seiseki/g1/derby/result/derby2011.html

 オルフェーヴルは本当に強かったね。道中は中団の後方待機、4コーナーでも順位はまだ上がらずそのままで、直線は不良馬場を後方から追い込んで勝った。2着ウインバリアシオンには瞬発力の差で勝ち、3着以下の馬には完勝。JRAは基本的に良馬場よりの馬場発表をしている(らしい)。当日、不良馬場発表という事は相当ぬかるんだ馬場だったのに違いない。それを後方から追い込んで勝った。滑らないよう走るセンス、不良馬場でもしっかり踏み込む強度、オルフェーヴルは脚がだいぶ強いのではなかろうか。

 勝ち馬のオルフェーヴルのレースっぷりはよかったんだが、それ以上に俺が評価してるのは鞍上の池添。このところの東京のG1 ヴィクトリアマイルとオークスで本命馬が4コーナー~直線で大外を回って、追い込むものの届かずの2着というのを繰り返していた。本命馬が勝負して無い、こういうのはつまらないレースというのが俺の評価。それがこの日本ダービーでのオルフェーヴル鞍上池添は、包まれるのを覚悟で内に入り、そのとおり包まれ気味な所を抜け出してきた。本命馬が堂々と勝負して見事に勝つ、こういうのが名レースだと思っている。

 例え負けても本命馬らしく堂々としたレースを見せる、例えばフェブラリーSで前年(1999年)の勝ち馬メイセイオペラが翌年(2000年)に見せたレース(結果4着)。この年のメイセイオペラは前年秋から突如として不調に陥っていてこのフェブラリーSも決して前評判は高くなかった。しかし、前年の勝ち馬のプライドを見せ付けるように先行策から直線抜け出し、結果脚が止まって4着に敗れたものの全力は出し尽くしたように見えた。その王者の魂というべきものがこのレースの勝ち馬ウイングアローに受け継がれ、同年初開催のJCダートも制する事になる。そのウイングアローが翌年(2001年)のフェブラリーSで前年にメイセイオペラが見せたようなレースをするから競馬にドラマを感じる。

 オルフェーヴルは父ステイゴールド、母の父メジロマックイーン、専門家ではないから詳しくはわからないんだけど、血統的には菊花賞3000m十分でしょう。派手な4歳世代に比べていまいち地味な3歳世代で中で唯一ぬけた存在のオルフェーヴル。怪我だけは無しにして無事菊花賞に出走し、見事勝って史上7頭目の3冠馬になってもらいたい。馬なり1ハロン劇場のネタとしては最高だね。2着ウインバリアシオンについて。直線で勝ったオルフェーブルに釣られて上がってきたような感じだが、その上がる時の加速瞬発力の差で負けた。ただ、映像を見て判るとおり、ゴール前ではオルフェーヴルと同じような脚色であり、差は縮まらなかったものの開きもしなかった。これがウインバリアシオン陣営にとっては収穫なのではなかろうか。


コメント

ジュロー
2011年6月1日0:25

ステイゴールド産駒の活躍はうれしいのですが、
今回のダービー出走18頭中16頭がサンデー系とかもう・・・。
正直に言うと「萎える」。
ただの懐古主義なのかもしれませんが。

S.T.S.
2011年6月1日2:39

その血統うんぬんではノーザンダンサー系がそんな事もあったんだし、そのうちなんとかなる…はず。しかし、この今年の日本ダービーという1レースに限った話で、それが1つの系統で締められてしまうのは残念です。アメリカのスピード血統が濃くなってきて、長距離血統が淘汰されてしまうのではないかという危惧も大いにあります。それを象徴するかのようにメジロ牧場も閉鎖されてしまったし…。

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