兄のプライド、弟のチャレンジ
2011年7月23日 野球&競馬 コメント (2)■兄のプライド、弟のチャレンジ
これは”ギャロップレーサー”を遊んできた人ならわかる、タイトルコレクションでの2つのタイトル名。競馬の世界では同じ母から生まれた仔馬は父が異なっていても兄弟と認識されるが、同じ父から生まれた仔馬は母が同じでなければそうではない。血統を語る時、父系が重視されるのにもかかわらずこういう認識になっているのは、種牡馬の産駒が膨大になるからであろう。
さて、日本競馬においても”優秀な兄弟”は沢山有り、1990年代に入ってその傾向は強まったと思われる。古くはテンポイント&キングスポイント、タニノムーティエ&タニノチカラ、タマモクロス&ミヤマポピー、ニッポーテイオー&タレンティドガール、オグリキャップ&オグリローマン、サクラチトセオー&サクラキャンドル…余談になるが、ニッポーテイオーの母チヨダマサコは競走馬シミュレーションゲーム『ダビスタ』にミズタマという名で登場し、私もかなりお世話になっていた。、、、そして記憶に新しい?(俺的に)のが母パシフィカスでのナリタブライアンとビワハヤヒデの年度代表馬コンビ。
このパシフィカス兄弟、1世代差でありながらも残念ながら期待されていた兄弟対決はならなかった。5歳(ここでは旧表記とする)ビワハヤヒデが秋の天皇賞レース中に屈腱炎を発症していたことが判明し即刻引退。翌週三冠馬となる予定のナリタブライアンとの有馬記念での対決が実現しなかった。俺の競馬歴の中で一番見たくて見れなかった対決である。しかし、この年の春の時点からはやくもファンから兄弟対決を望まれ、期待通りにそれぞれの路線で驀進してきた名馬2頭でも、ビワハヤヒデは秋の天皇賞で引退、ナリタブライアンも年末の有馬記念を勝って翌年緒戦の阪神大賞典を最後に輝きを失っていくとは…競馬の世界もなかなか期待通りにはならない。
パシフィカス兄弟が対決を果たせなかった2年後(ビワハヤヒデ世代から3世代後)、ビワハヤヒデのライバルであったウイニングチケットの弟ロイヤルタッチがSSカルテットの一頭としてクラシック路線に登場する。結果的にロイヤルタッチは引退するまでなんのG1タイトルも取れなかったわけであるが、それだけで兄ウイニングチケットに比べて弱かったと一概に言えるものではない。実際ロイヤルタッチのクラシック戦線での成績は、兄が勝ったダービーを除いて皐月賞と菊花賞(共に2着)で兄より着順は上である。古馬になってからの成績も同じようなものかわずかにロイヤルタッチの方が上。しかし、兄ウイニングチケットがG1を勝っている、それもそれがダービーであるという所から兄より地味な弟という一般的な印象になってしまっている。流石に3世代も離れると兄弟対決は難しかったね。
最後に2000年~2001年、世紀をまたいで登場した母アグネスフローラの兄アグネスフライト&弟アグネスタキオンの兄弟がいる(ちなみに父SSの全兄弟)。こちらも弟が皐月賞後に早々に引退してしまったのでパシフィカス兄弟と同じく兄弟対決はならなかった。兄が勝ったのはダービー、弟が勝ったのは皐月賞、なのに弟は幻の三冠馬だの未完の大器だの言われるのに対し兄の評価は… … …。それが正しいかのように、実際に種牡馬になってからが大差で、早世がくやまれるものの弟タキオンはリーディングサイアーを獲得する大活躍、兄フライトは… … …。ちなみにアグネスフライトは意外と長く現役生活を続けていて、現表記6歳まで走っていた。
最近?の兄弟馬でいうと母ダンシングキイのエアダブリン+ダンス3兄弟とか、母エアグルーヴのルーラーシップ&フォゲッタブル、海外で母アーバンシーのガリレオ&シーザスターズとかいう凄いのもいるわけだけど、俺の印象に強いのは上の3組である。やっぱり兄弟各々が世代のトップクラスで、しかも世代がそんなに離れてなくて兄弟対決の可能性がある場合は、それを期待しちゃうね。そして期待すればするほど印象に残る。馬主的にはそれが原因の種牡馬入りした時のリスクがあるからあまり望んでいないかもしれない。
■俺の今年秋の競馬の楽しみ
・ヴィクトワールピサの凱旋門賞勝利
・オルフェーヴルの三冠達成
・ローズキングダムの復活
・スマートファルコンのJCD勝利~無事にドバイWCへ
期待通りいかないものだから、このうち2個達成できれば万々歳だろう。そういえばオルフェーヴルも兄ドリームジャーニーのG1兄弟だね。4番目は無事にというのを強調、ファンとしてクロフネのショックはでかかったよ。ローズキングダムは、相当確率低いだろうけど秋のG1を1つでも取って欲しい。復活ってやっぱり嬉しいんだよね。成績が停滞する前はとくに好きな馬でなくても、久々のG1勝利を上げた途端、がらっと見方が変わって応援したくなってしまう(例 ライスシャワー。09年のダービー馬は今何をやってるんだろうかw
後は、現在4位にいるディープインパクトのサイアーランキングが楽しみ。1位キンカメとは10億差、2位マンカフェとも3億以上離れてるのでこの辺はまず届かないだろうし、5位~8位までは小差なので下も気になる微妙な順位と言うw 総合ランキングに加えて2歳サイアーランキングで何位になるかにも興味がある。
これは”ギャロップレーサー”を遊んできた人ならわかる、タイトルコレクションでの2つのタイトル名。競馬の世界では同じ母から生まれた仔馬は父が異なっていても兄弟と認識されるが、同じ父から生まれた仔馬は母が同じでなければそうではない。血統を語る時、父系が重視されるのにもかかわらずこういう認識になっているのは、種牡馬の産駒が膨大になるからであろう。
さて、日本競馬においても”優秀な兄弟”は沢山有り、1990年代に入ってその傾向は強まったと思われる。古くはテンポイント&キングスポイント、タニノムーティエ&タニノチカラ、タマモクロス&ミヤマポピー、ニッポーテイオー&タレンティドガール、オグリキャップ&オグリローマン、サクラチトセオー&サクラキャンドル…余談になるが、ニッポーテイオーの母チヨダマサコは競走馬シミュレーションゲーム『ダビスタ』にミズタマという名で登場し、私もかなりお世話になっていた。、、、そして記憶に新しい?(俺的に)のが母パシフィカスでのナリタブライアンとビワハヤヒデの年度代表馬コンビ。
このパシフィカス兄弟、1世代差でありながらも残念ながら期待されていた兄弟対決はならなかった。5歳(ここでは旧表記とする)ビワハヤヒデが秋の天皇賞レース中に屈腱炎を発症していたことが判明し即刻引退。翌週三冠馬となる予定のナリタブライアンとの有馬記念での対決が実現しなかった。俺の競馬歴の中で一番見たくて見れなかった対決である。しかし、この年の春の時点からはやくもファンから兄弟対決を望まれ、期待通りにそれぞれの路線で驀進してきた名馬2頭でも、ビワハヤヒデは秋の天皇賞で引退、ナリタブライアンも年末の有馬記念を勝って翌年緒戦の阪神大賞典を最後に輝きを失っていくとは…競馬の世界もなかなか期待通りにはならない。
パシフィカス兄弟が対決を果たせなかった2年後(ビワハヤヒデ世代から3世代後)、ビワハヤヒデのライバルであったウイニングチケットの弟ロイヤルタッチがSSカルテットの一頭としてクラシック路線に登場する。結果的にロイヤルタッチは引退するまでなんのG1タイトルも取れなかったわけであるが、それだけで兄ウイニングチケットに比べて弱かったと一概に言えるものではない。実際ロイヤルタッチのクラシック戦線での成績は、兄が勝ったダービーを除いて皐月賞と菊花賞(共に2着)で兄より着順は上である。古馬になってからの成績も同じようなものかわずかにロイヤルタッチの方が上。しかし、兄ウイニングチケットがG1を勝っている、それもそれがダービーであるという所から兄より地味な弟という一般的な印象になってしまっている。流石に3世代も離れると兄弟対決は難しかったね。
最後に2000年~2001年、世紀をまたいで登場した母アグネスフローラの兄アグネスフライト&弟アグネスタキオンの兄弟がいる(ちなみに父SSの全兄弟)。こちらも弟が皐月賞後に早々に引退してしまったのでパシフィカス兄弟と同じく兄弟対決はならなかった。兄が勝ったのはダービー、弟が勝ったのは皐月賞、なのに弟は幻の三冠馬だの未完の大器だの言われるのに対し兄の評価は… … …。それが正しいかのように、実際に種牡馬になってからが大差で、早世がくやまれるものの弟タキオンはリーディングサイアーを獲得する大活躍、兄フライトは… … …。ちなみにアグネスフライトは意外と長く現役生活を続けていて、現表記6歳まで走っていた。
最近?の兄弟馬でいうと母ダンシングキイのエアダブリン+ダンス3兄弟とか、母エアグルーヴのルーラーシップ&フォゲッタブル、海外で母アーバンシーのガリレオ&シーザスターズとかいう凄いのもいるわけだけど、俺の印象に強いのは上の3組である。やっぱり兄弟各々が世代のトップクラスで、しかも世代がそんなに離れてなくて兄弟対決の可能性がある場合は、それを期待しちゃうね。そして期待すればするほど印象に残る。馬主的にはそれが原因の種牡馬入りした時のリスクがあるからあまり望んでいないかもしれない。
■俺の今年秋の競馬の楽しみ
・ヴィクトワールピサの凱旋門賞勝利
・オルフェーヴルの三冠達成
・ローズキングダムの復活
・スマートファルコンのJCD勝利~無事にドバイWCへ
期待通りいかないものだから、このうち2個達成できれば万々歳だろう。そういえばオルフェーヴルも兄ドリームジャーニーのG1兄弟だね。4番目は無事にというのを強調、ファンとしてクロフネのショックはでかかったよ。ローズキングダムは、相当確率低いだろうけど秋のG1を1つでも取って欲しい。復活ってやっぱり嬉しいんだよね。成績が停滞する前はとくに好きな馬でなくても、久々のG1勝利を上げた途端、がらっと見方が変わって応援したくなってしまう(例 ライスシャワー。09年のダービー馬は今何をやってるんだろうかw
後は、現在4位にいるディープインパクトのサイアーランキングが楽しみ。1位キンカメとは10億差、2位マンカフェとも3億以上離れてるのでこの辺はまず届かないだろうし、5位~8位までは小差なので下も気になる微妙な順位と言うw 総合ランキングに加えて2歳サイアーランキングで何位になるかにも興味がある。
コメント
こういう話題のときによくハブられるw
なんでだろう。昔からメジロデュレンって影薄いんですよねぇ。
兄弟合わせてGⅠ6勝というのは日本競馬史に残る記録だと思うのですが。
なんでかな?デュレンの現役時代をリアルタイムで見たことがないからかな。でもそれなら列記した中でオグリキャップ以前の馬も同様なわけだし。母はメジロオーロラでしたっけ(今調べ中…当たってたw)、というのをよく覚えていたなと自分でも思うくらいこの兄弟のことがすっかり頭から抜けてた。
覚えてる人は多くても、競馬界にあまたある兄弟を全て並べるわけにもいかず、印象に強く残ってる順に数組抜き出してくるとなると、メジロオーロラ兄弟は”印象の差”によりその他大勢に含まれてしまうのかもしれない。世代が近ければ兄弟対決の興味などもでてきますが、4世代差というのではそのあたりの印象効果もないと。