■鉢呂経済産業相辞任につき

 辞任の原因となったであろう2つの問題発言
・「残念ながら周辺市町村の市街地は人っ子一人いない『死の町』だった」
・身近な報道陣に対し「放射能をうつしてやる」

 このニュースの第一報を目にするに私は「またか…」という感想をもった。しかし、、、以降、辞任に至るまでにこの発言につき徐々に、辞任するほどのものであろうかと疑問を持ち始めた。いや、発言が辞任に値しなくても、鉢呂大臣の回りの状況が辞任に追い込んだという事は十分考えられるのだが、それはまた別の話。この二つの発言を大々的に問題視する事に、私は疑問を感じている。

 まず上項の「死の町」発言であるが、これはむしろ大臣が被災者(原発事故の)を思っての発言ではなかったのだろうか?”本当に悲惨であった、そういう死の街でもがんばっておられる人が居る、こうなったのは東電の責任、国にも責任がある、だから必ず復興させる”という意図で発言したような気がする。むしろこういう言葉は被災者の方から不満として「放射能で汚染されて死の町になってしまった…」などという嘆き節で出てきてもおかしくないと思うんだが、報道されている事後(「死の街」発言以後)の被災者にたいするインタビューでは一同に「死の街」発言を非難する発言しかみられない。原発事故の被災者に配慮したつもりが、逆効果であったというところかもしれない。

 しかし、これでまた風評被害が増える懸念が出てきたという点では、やっぱり問題発言なんだろうか。

 次に下項の「放射能をうつしてやる」発言であるが、これはそもそも非公式懇談での発言でありなぜ表にでてきたのか?非常に疑問がある。この懇談に参加した人のなかに鉢呂大臣、ひいては野田首相に反する立場の人間が参加し、その発言の揚げ足をとってマスコミを通じて世間に広めたのではとの疑問。あるいはマス”ゴミ”と呼ばれる日本のマスコミが”売れるニュース”だからと扱いを大きくしたのか。しかし、そんなに簡単に漏れてしまうようでは政府の情報統制能力に疑問があるのは確かである。この発言自体は、人柄が良いとされる鉢呂大臣が若干ふざけて(子供じみた態度で)、周りの人間とスキンシップを図った、そんなところではと俺は特に問題ありとは思わない。(参考:http://approaches.blog135.fc2.com/blog-entry-6.html


という風に、いつもなら大いに反感を抱く辞任劇なんだが、今回に限っては受け取る側の問題、あるいは民主党野田内閣に対する風当たり、そんなところでちょっと同情がなくもない鉢呂大臣の辞任であった。もちろん、この内閣発足直後という重要な時期に辞任せざるを得ない状況になった鉢呂大臣の責任は大きい。しかし、それは単純に発言に対する責任ではなく、全てにおいて”辞任”という結果にならざるを得なくなった事に対する責任。


■もう一件、復興関連のニュースで

村井宮城県知事が復興増税主張 防災全国会議

 自治体の首長や職員が防災や災害からの復興について議論する全国会議が8日、神戸市で開かれ、宮城県の村井嘉浩知事が「増税してでも復興財源を確保してほしい」と訴えた。


俺はこっちの発言の方が問題なのでは?と思っている。
安易な増税を誘発する危険性。最終的に足りなければ仕方ないとしても、まずは支出の切り詰めでしょう。それにあわせて被災地の自治体が120%復興に向けて動いてる事が条件。



■虎の週末の対ヤクルト3連戦について書こうと思ったが2時間でも足りない


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