■ジャパンブリーディングファームズカップ クラシック’11(以下JBCクラシック)
大井競馬場2000m

(地方競馬サイト インターネット中継サイト 動画)
http://nar.chihoukeiba.jp/

1着スマートファルコン
2着トランセンド
3着シビルウォー


 スマートファルコン VS トランセンド

 去年のJBCクラシックから国内ダート重賞6連勝中のスマートファルコンVSドバイWC2着、先日のマイルCS南部杯優勝のトランセンド。お互いにこの秋は一戦ずつ消化している。前売り単勝オッズはスマートファルコン1.2倍、トランセンド2.4倍、、、そして離れて3番人気にシビルウォー29.2倍と完全に一騎討ちムード。それは払戻金からも証明されている。

単勝120
複勝100-100-120
枠連100
馬連100
枠単110
馬単150

 ちなみにトランセンドとスマートファルコンは同枠であり、単純に全ての馬の力が同じと考えれば同枠2頭の組み合わせは売れにくいはず。なのにこの結果。連勝で100円元返し、単勝で110円とかG1レースでは久々に見た一騎討ち状態。あくまで馬券上は…実際は、王者スマートファルコンと挑戦者トランセンドであった。



 レースはスタートからいつものようにスマートファルコンが飛ばして逃げる。トランセンドも元来、逃げに近い先行する馬なのでスマートファルコンに呼応するように付いていく。トランセンドの鞍上は勝負師、藤田伸二。この人、人気馬をマークさせると本当に怖い。レース映像からはそんなに押していたようには見えなかったが、スマートファルコンに対してかなりプレッシャーかけてるようにも見えた。スマートファルコンにとっては、これまで圧勝してきた日本テレビ盃、帝王賞、東京大賞典より遥かに厳しいレースだったと思う。

 道中、先頭スマートファルコン、2馬身後ろにトランセンド、さらに3馬身後ろにシビルウォー、その後は差が8馬身ほど開いて他の馬。上位人気の3頭が先行し、その3頭以外は一切用なし、そんな展開。出走馬の力量に差がある地方競馬やJRA下級条件戦ではよくあるのだが、それをG1レースでやってしまうこの2頭+1の凄さ。

 4コーナーで早めにスマートファルコンと武豊が仕掛け、それに遅れずトランセンドと藤田伸二が押して押してコーナー途中でムチまで入れて上がってくる。先に仕掛けたスマートファルコンが残り300~150あたりで差を広げ、残り100mからトランセンドに詰め寄られたが、貯金がものをいってゴール。

はいスマートファルコン、普通に強かったです。
逃げ脚質だけど直線早めに抜け出しの王者の競馬でした。これまでにない厳しい競馬を勝った。これだけの強さを感じるダート馬といえばクロフネ以来である。国内ダート重賞7連勝、このまま無事なら来年はドバイWC参戦という事になるのでしょう。海外競馬で入れ込まないこと、スタートでちゃんとダッシュがつく事、AWに対応できる事、課題は多いですが勝機は十分あると思う。次走について、小崎調教師は『状態次第だがJCダートに使えるようにもっていきたい』と語っている。中央の場で再び対決か!? ビクトワールピサ、JCダートにきたら盛り上がるだろうな~。

2着トランセンド。
直線で競り合えれば十分勝ちがあったと思うけど、競るところまでいけなかったのは力の差だと思う。かといってスマートファルコンより早く仕掛けて上手くいったかというとまた別問題で、いやそもそもスマートファルコンがずっと速度を保って走っていたので早く仕掛けたくてもそれができなかった可能性もある。さらに言うなら、もしかしたら藤田はスマートファルコンの直後くらいにつける、あるいは道中から競るくらいの位置に居たかったかも知れない。この辺は鞍上藤田のインタビューを聞いてみないと判らないね。ただ私としては負けたトランセンドも4コーナーからムチを入れて直線で力を出し切って2着だったので納得である。

3着シビルウォー。
ん~まぁ良く粘ったという見方もあろうかと思うけど、4着以下との実力実績の差を考えると順当な着順。粘った以外に特に見所なし。この馬がいなければ、、、という競馬がつづく予感がする。


 王者スマートファルコンと挑戦者トランセンドの戦いは終った。別に先に行けば王者というわけでもなんでもないんだが、今回のこの2頭のレース構図は明らかにそれであったと思う。外枠からでも先行し4コーナーで自然な形で上がっていったスマートファルコンに対して、4コーナーで鞍上が押して押して加速をつけて差しきりを狙うトランセンド。そして果たせず(届かず)敗れた。後にトランセンド鞍上藤田が『レース内容に悲観していない』と語っているが、俺にはやや疑問が残る。でもトランセンドが決して弱いわけではなく、特に精神面においては相当強いと思われる。今までにトランセンドのように海外遠征から戻ってきて、国内レースで好結果を続けたという馬はそう多くない。今回のJBCクラシックはダート国内最強を決める大一番ではあったが、次のJCダートもまた大一番になりそうである。



最後に勝利ジョッキーインタビューの一言
JBCクラシック5連覇の武豊『来年ドバイ行きたいですね』




JBCスプリント…
 順当。スーニ、大外鮮やかにゴール前で差しきりレコード勝ち。

JBCレディスクラシック…
 典型的なマーク競馬でした。ラヴェリータを直後でマークしたミラクルレジェンドがゴール前できっちり差しきりレコード勝ち。




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