■エリザベス女王杯’11

1着 スノーフェアリー
2着 アヴェンチュラ クビ
3着 アパパネ 1
4着 ホエールキャプチャ 1-1/2
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11着 レーヴディソール

(JRA公式サイト出馬表)
http://jra.jp/keiba/thisweek/2011/1113_2/syutsuba.html
(JRA公式サイト映像)
http://jra.jp/JRADB/asx/2011/08/201106080411h.asx

 スノーフェアリー、ダンシングレインの外国のチャンピオンホース2頭に、アパパネ、エリンコート、サンテミリオン、レーヴディソール、アヴェンチュラといった国内G1馬(ただしいずれも牝馬限定)、さらにホエールキャプチャとかアニメイトバイオといった有力馬。メンバーの豪華さはエリザベス女王杯史上過去最高である事は間違い無い2011年のこのレース。

 一番の注目は昨年のこのレースの覇者スノーフェアリー、凱旋門賞3着もさることながら、その後さらに英チャンピオンS(直芝2000m)を使っての参戦というのだから女傑という名がふさわしい。これに対して2番手候補が国内G1勝ち馬勢という事になるんだが、私は前走惨敗のアパパネ、無敗ながらクラシックを棒にふったレーヴディソール、善戦マン化しつつあるホエールキャプチャあたりがどのようなレースをしどんな結果になるか注目してた。

で、スプリンターズSの事が頭をよぎる俺。
あのレースは超一流の外国馬が一番人気で、日本勢がこの馬には絶対に勝たせないという意気込みが見れたレース(過去ログ参照)。同じパターンになりやしないかと心配してた。


 スタートはホエールキャプチャが好スタート、スノーフェアリーはまずまずのスタートであったが若干横によれていて、もしかしたら接触があったかもしれない。最内のアヴェンチュラは秋華賞とは違い、この馬本来の6~7番手の先行位置。その直後外側にレーヴディソール。こういったところで押し気味で先頭を奪ったのがシンメイフジ。スタンド前を過ぎて1コーナーにかかるときにはすでに大逃げの体勢、2番手にホエールキャプチャ、以下アパパネも先行勢に加わっていた。スノーフェアリーは後方で位置取りを探っているようにみえた。

 1000mラップタイムが57秒と伝えられるが、先々週の天皇賞(秋)がアレだったのであまり驚かなくなっていた。ただ、押し気味の大逃げなのでそのまま逃げ切りにはならないだろうとは思った。それでも3コーナーの坂を上りきったあたりでは、もしかしたら?なんて雰囲気を感じつつも、下り坂のシンメイフジの手ごたえの無さからやっぱり無理だなと思った。4コーナー出口でもまだ7馬身8馬身以上の差があったものの、各馬がスノーフェアリーをマークするため仕掛けが遅れて人気薄の馬が逃げ切り…なんてのは起きなかった。

 4コーナー出口では、先頭シンメイフジ、2番手アパパネ、3番手アヴェンチュラ、、、スノーフェアリーはまだ後方。でも、これが展開のアヤというやつか?

各馬が大逃げ馬を捕らえに一斉に加速したため、4コーナーで全体的に膨れて内が空いた

 この状況が後方待機のスノーフェアリーに味方し、本来外を回らされる可能性の高いところ簡単に内を付く事が出来てた。直線半ばでホエールキャプチャがシンメイフジを捉えて先頭、あとは4コーナーでの位置取りの逆順に先頭が入れ替わり、スノーフェアリーが抜け出した所でゴール。ちなみに大逃げのシンメイフジは7着に粘っている。

 勝ったスノーフェアリーにとっては、本当に絶妙なレース展開だったと思う。当然他の馬からマークされているだろうこの馬、そのために仕掛けが4コーナー付近に集中し内が空く。そこへ突っ込む事が出来たのがスノーフェアリー。鞍上、大逃げになった時点でこの展開を読んでたのか?というくらい上手かったね。1着~4着までのうち、後方待機勢はスノーフェアリーのみ。他3頭は先行勢だったという所だが、前残りの競馬というにはちと違う。5着に中団待機のレインボーダリアが入ってる事からいずれの位置取りにもチャンスはあったレース。または、4コーナーの”ふくれ”を回避できたスノーフェアリーと先行勢の競馬。


1着スノーフェアリー。
 なんていうか引き上げてきた時の他の馬が、おまえこのレースじゃなくてJC行けよと、そんな雰囲気だった。展開に恵まれて内をつけたとはいえ、抜け出す時の瞬発力は並じゃない。高速決着から欧州の重馬場まで対応し結果を出すこの馬と、厳しいローテでもきっちり仕上げてきた陣営、展開を確実に勝ちに結びつけた鞍上ムーアには脱帽です。

2着アヴェンチュラ。
 全力を出し切ったのじゃなかろうか。直線でクビを上げ気味でアパパネの方へよれてたものの、脚は止まってなかったし、実際スノーフェアリー以外には負けてない。もしかしたらスタートで若干後手を踏んでしまったかもしれないが、それ以外で不利は見当たらなかった。

3着アパパネ。
 前々走6着、前走大敗でもう終ったのか?と心配したが、結果的に3着で安心した。このレースで最も安定したレース内容だったのはアパパネと思う。

4着ホエールキャプチャ。
 実力ありと示したものの4着、勝てそうで勝てなかった。シンメイフジを捕らえる寸前は本当にこの馬がやったか?という脚色だったけど、捕らえる時にはもう他の馬に交わされるなという状況になっていた。G1でずっと善戦、何がたりないんだろうな。このまま善戦マンのままなのか、ステイゴールドのように経験を積めば金をつかめるのか、それとも善戦すら不可能になって終るのか、すこし注目したい馬です。

11着レーヴディソール。
 道中は中団の外側を走り、4コーナーでも外を回らされてた。4コーナーでは加速できずに他の馬の置いていかれ、直線でも脚が伸びず惨敗。良いところが全く無かった感じである。この馬の4コーナーを走ってる様子は悪くなかったと思う。普通に伸びなかったか、だとすると実力が無いという事になる。これが復帰緒戦でこの展開だし、もう1レースは見たいね。

俺はすでに全く注目していなかったが、サンテミリオンとエリンコートはもう見限っていいだろう。外国馬ダンシングレイン、なんだか一昔前のジャパンカップの有力外国馬みたいだった。陣営のレース選択ミス。




■今年の国内G1レースここまでのマイベスト3

1.スプリンターズS
2.JBCクラシック
3.エリザベス女王杯


....全部秋だ

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