■海外遠征への期待
先日、私が今年のドバイワールドカップ優勝を最も期待し、レース後に音沙汰が無かったスマートファルコンが引退した。父ゴールドアリュール同様、社台スタリオンステーションで種牡馬入りするらしい。そういえば同じく惨敗し、レース後に音沙汰無いトランセンドはどうするのだろうか。
(netkeiba.com)http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=67573
スマートファルコンは遠征後、今年の帝王賞での復帰を目指して調整されていたが間に合わず回避、その後左飛節の腱鞘炎を発症し引退となる。遠征と故障の因果関係は不明だけど、去年ドバイWCに優勝しその後調整が上手くいかなかったりして結果がでなくなったヴィクトワールピサの事を考えても、海外遠征が馬に与える負担が相当大きいという事が判る。
帰国後にG1優勝という結果を出したトゥザヴィクトリーやトランセンドにしてもドバイWCから半年以上の休養期間を要している。遠征後、それまでが嘘のように全く勝てなくなった馬も多い。最終的には地方競馬でも最低レベルの競馬場へ流れていったワールドクリークなんて例もある。
だからこそ、去年帰国後に約半年の期間をおいてG1レースを2勝したトランセンドや、BCクラシックに遠征した後に今も第一線で活躍するエスポワールシチー、今年の宝塚記念2着のルーラーシップ、Kジョージの後に菊花賞で2冠を達成したエアシャカール、凱旋門賞帰国後にジャパンカップと有馬記念を勝ったディープインパクトなどは心身ともに相当強い馬なんだろうなと思う。
それにしてもスマートファルコンのドバイWCは残念だった。順調にスタートさえ切ってダッシュが付いていればと…、これは私だけの印象かもしれないが日本馬が海外遠征する時のレースにおける最大の心配点はスタートにある。私はBCスプリントで出遅れたアグネスワールドを見たときからその考えを強く持っている。
※海外レース前の制覇期待度(出走意志ありの未出走含む/1992年以降)
1.クロフネ(ドバイWC、未)
海外遠征前に俺がもっともレース制覇を期待した馬はドバイWC出走予定だったクロフネ。実際は招待もまだ届かないうちに故障を発生し引退してしまった。主戦の武豊がドバイWC制覇を意識し、1年以上の休養を挟んでも第一線で活躍できただろうと語った馬。ジャパンカップダートを見るようにこの馬なら道中外外を回らされても十分勝負になった。相手がどうあろうと自分のレースができ、同レースの圧勝振りから”勝ち”をかなり期待できた。
2.スマートファルコン(ドバイWC、10着)
思い出すたびに残念に思う。ドバイ遠征前までのスマートファルコンは、ダッシュ力があり、多少速いペースで逃げてもバテず、後ろから他の馬にしかけられても突き放し、直線入り口でさらに加速し、ゴールまで先頭を譲らない、そんなレースっぷりだった。だから海外の激しい流れでも自分の展開と耐えてくれると思っていた、、、逃げられさえすれば…。ドバイWC制覇を相当期待してた。
3.オルフェーヴル(凱旋門賞、未)
今年、フォワ賞から凱旋門賞に向うオルフェーヴルが期待度第三位。菊花賞、有馬記念で見せた大外を回ってもバテないスタミナ、阪神大賞典の逸走しながらの猛烈な追込、やんちゃな部分がいい方に向けば重い芝が舞台の欧州のレースを制する力は十分にあると思う。適性があるんじゃないかって事。それはまもなく出走する前哨戦のフォワ賞でわかる筈。自由気ままか激しいのかその気性が本番ではどういう風に出るかねぇ。鞍上はスミヨンか…日本では多少のラフプレー覚悟でも勝負してくれるジョッキーだと認識してるが、欧州では判らんねぇ。馬場を知ってる点で池添よりはマシ。余談だがKジョージ遠征のディープブリランテはこのパワーという部分で全く適性がなかったね。
4.エルコンドルパサー(凱旋門賞、2着)
この馬に期待した理由は、1年を通して欧州で競馬をし結果を出していた事。馬場適性があると実証されていた事が第一だね。結果を出していた事から欧州で強さを認められてたし、逆にそれが人気馬たる不安を生んだんだけど、実際のレースでは他馬に絡まれないような競馬をした事でその辺は払拭してくれた。
5.タイキシャトル(ジャック・ル・マロワ賞、1着)
この頃はまだ個々の馬というより日本の馬全般が海外で通じるかどうかという事に疑問があり、日本で圧倒的な力を見せていたタイキシャトルで確実に勝負になるかどうかというと不安は大きかった。重い欧州の芝に対し、タイキシャトルが不良馬場の安田記念を圧勝してるのでそれが好材料だった。まぁそれでも勝つと思ってたけど2着とはかなり僅差だったね。
6.ディープインパクト(凱旋門賞、3着失格)
以外と順位低いと思う?それでも第6位だけど、俺がディープインパクトに期待した度合いはエルコンドルより低い。”飛ぶ”と表現される末脚は軽快なスピードタイプをイメージさせ、凱旋門賞が前哨戦無しのスポット参戦なのもマイナス材料と考えた。帰国直後にジャパンカップと有馬記念を連勝してるから、体調や馬の状態は悪くなかったんだろうけど3着入線がせいいっぱいだったね。あれだけの末脚を誇った馬でも伸びなかったのは、馬場適性に疑問があるという風に思った。遠征の前年、荒馬場の中山競馬場の有馬記念でハーツクライに敗れたところにヒントがあったのかもしれない(とはいえ、翌年は同レースを勝ってるんですが…)。
期待度の上位はこんなところかな。今のところレースを勝ったのはタイキシャトル1頭しかいないという。私の傾向として、自分のレースができそうな馬に期待をかける風があるね。上記以外のエイシンプレストンとかアグネスデジタルとかステイゴールドとか海外実績の高い馬にはあんまり期待してなかった俺。香港遠征には注目してなかったというのもあります。後は馬場適性のありそうな馬かな。
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先日、私が今年のドバイワールドカップ優勝を最も期待し、レース後に音沙汰が無かったスマートファルコンが引退した。父ゴールドアリュール同様、社台スタリオンステーションで種牡馬入りするらしい。そういえば同じく惨敗し、レース後に音沙汰無いトランセンドはどうするのだろうか。
(netkeiba.com)http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=67573
スマートファルコンは遠征後、今年の帝王賞での復帰を目指して調整されていたが間に合わず回避、その後左飛節の腱鞘炎を発症し引退となる。遠征と故障の因果関係は不明だけど、去年ドバイWCに優勝しその後調整が上手くいかなかったりして結果がでなくなったヴィクトワールピサの事を考えても、海外遠征が馬に与える負担が相当大きいという事が判る。
帰国後にG1優勝という結果を出したトゥザヴィクトリーやトランセンドにしてもドバイWCから半年以上の休養期間を要している。遠征後、それまでが嘘のように全く勝てなくなった馬も多い。最終的には地方競馬でも最低レベルの競馬場へ流れていったワールドクリークなんて例もある。
だからこそ、去年帰国後に約半年の期間をおいてG1レースを2勝したトランセンドや、BCクラシックに遠征した後に今も第一線で活躍するエスポワールシチー、今年の宝塚記念2着のルーラーシップ、Kジョージの後に菊花賞で2冠を達成したエアシャカール、凱旋門賞帰国後にジャパンカップと有馬記念を勝ったディープインパクトなどは心身ともに相当強い馬なんだろうなと思う。
それにしてもスマートファルコンのドバイWCは残念だった。順調にスタートさえ切ってダッシュが付いていればと…、これは私だけの印象かもしれないが日本馬が海外遠征する時のレースにおける最大の心配点はスタートにある。私はBCスプリントで出遅れたアグネスワールドを見たときからその考えを強く持っている。
※海外レース前の制覇期待度(出走意志ありの未出走含む/1992年以降)
1.クロフネ(ドバイWC、未)
海外遠征前に俺がもっともレース制覇を期待した馬はドバイWC出走予定だったクロフネ。実際は招待もまだ届かないうちに故障を発生し引退してしまった。主戦の武豊がドバイWC制覇を意識し、1年以上の休養を挟んでも第一線で活躍できただろうと語った馬。ジャパンカップダートを見るようにこの馬なら道中外外を回らされても十分勝負になった。相手がどうあろうと自分のレースができ、同レースの圧勝振りから”勝ち”をかなり期待できた。
2.スマートファルコン(ドバイWC、10着)
思い出すたびに残念に思う。ドバイ遠征前までのスマートファルコンは、ダッシュ力があり、多少速いペースで逃げてもバテず、後ろから他の馬にしかけられても突き放し、直線入り口でさらに加速し、ゴールまで先頭を譲らない、そんなレースっぷりだった。だから海外の激しい流れでも自分の展開と耐えてくれると思っていた、、、逃げられさえすれば…。ドバイWC制覇を相当期待してた。
3.オルフェーヴル(凱旋門賞、未)
今年、フォワ賞から凱旋門賞に向うオルフェーヴルが期待度第三位。菊花賞、有馬記念で見せた大外を回ってもバテないスタミナ、阪神大賞典の逸走しながらの猛烈な追込、やんちゃな部分がいい方に向けば重い芝が舞台の欧州のレースを制する力は十分にあると思う。適性があるんじゃないかって事。それはまもなく出走する前哨戦のフォワ賞でわかる筈。自由気ままか激しいのかその気性が本番ではどういう風に出るかねぇ。鞍上はスミヨンか…日本では多少のラフプレー覚悟でも勝負してくれるジョッキーだと認識してるが、欧州では判らんねぇ。馬場を知ってる点で池添よりはマシ。余談だがKジョージ遠征のディープブリランテはこのパワーという部分で全く適性がなかったね。
4.エルコンドルパサー(凱旋門賞、2着)
この馬に期待した理由は、1年を通して欧州で競馬をし結果を出していた事。馬場適性があると実証されていた事が第一だね。結果を出していた事から欧州で強さを認められてたし、逆にそれが人気馬たる不安を生んだんだけど、実際のレースでは他馬に絡まれないような競馬をした事でその辺は払拭してくれた。
5.タイキシャトル(ジャック・ル・マロワ賞、1着)
この頃はまだ個々の馬というより日本の馬全般が海外で通じるかどうかという事に疑問があり、日本で圧倒的な力を見せていたタイキシャトルで確実に勝負になるかどうかというと不安は大きかった。重い欧州の芝に対し、タイキシャトルが不良馬場の安田記念を圧勝してるのでそれが好材料だった。まぁそれでも勝つと思ってたけど2着とはかなり僅差だったね。
6.ディープインパクト(凱旋門賞、3着失格)
以外と順位低いと思う?それでも第6位だけど、俺がディープインパクトに期待した度合いはエルコンドルより低い。”飛ぶ”と表現される末脚は軽快なスピードタイプをイメージさせ、凱旋門賞が前哨戦無しのスポット参戦なのもマイナス材料と考えた。帰国直後にジャパンカップと有馬記念を連勝してるから、体調や馬の状態は悪くなかったんだろうけど3着入線がせいいっぱいだったね。あれだけの末脚を誇った馬でも伸びなかったのは、馬場適性に疑問があるという風に思った。遠征の前年、荒馬場の中山競馬場の有馬記念でハーツクライに敗れたところにヒントがあったのかもしれない(とはいえ、翌年は同レースを勝ってるんですが…)。
期待度の上位はこんなところかな。今のところレースを勝ったのはタイキシャトル1頭しかいないという。私の傾向として、自分のレースができそうな馬に期待をかける風があるね。上記以外のエイシンプレストンとかアグネスデジタルとかステイゴールドとか海外実績の高い馬にはあんまり期待してなかった俺。香港遠征には注目してなかったというのもあります。後は馬場適性のありそうな馬かな。
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