■凱旋門賞の前哨戦フォワ賞

youtube動画:ttp://www.youtube.com/watch?v=z4yfajm6k28

 凱旋門賞の前哨戦の1つフォワ賞は同じロンシャン競馬場で同じ2400mで行われる。凱旋門賞制覇が目標のオルフェーヴルにとっては結果より内容が重要なレース。

 そのレース内容だが、オルフェーヴルの強さを見せたか?という点では5頭立てでは判断しにくかった。オルフェーヴルはレース序盤は外、中盤から内に入り、最終コーナーで加速、直線入り口でアヴェンティーノのアシストを受けて最内へ。折り合いが付くまでは外で気分良く、付いてからはコースロスの無い内へ、そんな感じ。オルフェーヴルにとっては楽な競馬だった。ペースメーカーかつサポート役のアヴェンティーノが好スタートを切ってくれたのもオルフェーヴルに流れが向いてた。

 次走凱旋門賞はもっと多頭数になり、アヴェンティーノのアシストも無い。今回のレース、2着につっこんできた馬のように外を回って差し切り勝ちが本番に向けては理想だったかなと思う。凱旋門賞で内が開けてもらえるわけが無い、特に日本の馬には。それどころか他厩舎のペースメーカー的な馬が進路妨害しにくる。ロンシャンの芝に対するある程度の適性は見せてくれたけど、それが高い所にあるかどうかはまだ判らんね。

 ”余裕残しのレースで良かった”か?フォワ賞を見た視聴者の意見で、余裕残しという言葉がちらほら見受けられるんだけど、俺はちょっと違う気がする。オルフェーヴルの欧州競馬は初なのに、余裕残ってるか残ってないかなどと判断付くか大いに疑問である。仮にそうだたとしても、むしろオルフェーヴルがロンシャンの芝でどこまで伸びるかを試した方が良かったんじゃないかと個人的には思っている。この辺りはオルフェーヴル陣営がなにか考えがあってこのレースぶりになったんだと信じたい。競馬は相手があるもの、ましてや凱旋門賞では牙を向いてくる。なんとなく折り合いだけ考えて競馬しました、アヴェンティーノのアシストで楽に勝てました、という事ではないのを祈ってる。

 信じるとか祈るとか外野の悲しさだわ。

 俺はオルフェーヴルが嫌いなわけはないし(今までの凱旋門賞挑戦で一番期待してる)、快勝に喜んでる人から見ればかなり辛辣な意見かもしれないが、凱旋門賞は欧州の多くのホースマンの目標となるレースだから甘くはないよ。(/◎\)<ウンウン

 去年フォワ賞で、直線で急加速し馬群の狭い所を割って勝つという非常に強い勝ち方をしたサラフィナは本番で7着に敗れている。このように前哨戦で厳しい競馬を経験したからといって本番では判らない。スローな流れで外を回らされると非常に厳しいだろうね。騎手の腕もかなり問われる。それでも一気に差しきるような豪脚、日本では阪神大賞典で見せてくれたので、先行集団の出し抜けみたいな展開を食らわなければなんとかなりそうな気がする。もし凱旋門賞のコーナーで他の馬が外から被せてくるようなら内からはじきとばすぐらいの騎乗をして欲しい。そういう所では池添より断然スミヨンの方が良いね。


■英三冠ならず残念だった

 英二冠馬がセントレジャーに出走する事が私には驚きだった。欧州の1流中長距離馬は秋の目標を凱旋門賞に置く事が多いのでなかなか出走しないものだと思っている。ニジンスキーやレファランスポイントの例も影響してるだろうか。

 約1600m~約2940m、日本でこの距離帯両端のG1レースを勝った馬はグレード制導入以降はナリタブライアンだけ。惜しいところでは朝日杯勝ち菊花賞2着のローズキングダム。マイル~有馬記念の2500までとか、2000~3000とかなら結構いるけど、マイル~3000までとなると距離適性の差や調教師がそこまで幅のあるレースを使わない等の理由でなかなか難しいものがあるみたい。



コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索