渡辺竜王が三冠

 渡辺竜王が昨年末の竜王位防衛に加えて、王将戦と棋王戦のタイトル戦を制して久々の新三冠棋士誕生となった。2003年の森内以来。さらについこの前放送されたNHK杯でも羽生を破って優勝してたし、いよいよ本格的に渡辺時代が来たのかと思わせる。

※現将棋界7大タイトル

名人位:A級順位戦優勝者との七番勝負、二日制
竜王位:竜王戦決勝トーナメント優勝者との七番勝負、二日制
王位:挑戦者決定リーグ優勝者との七番勝負、二日制
王座:挑戦者決定トーナメント優勝者との五番勝負、一日制
棋王:挑戦者決定トーナメント優勝者との五番勝負、一日制
王将:挑戦者決定リーグ優勝者との七番勝負、二日制
棋聖:挑戦者決定トーナメント優勝者との五番勝負、一日制

 この内、渡辺が保持しているのは竜王、王将、棋王。いずれも違った形での挑戦者決定戦、及びタイトル戦を制している点から、渡辺の実力が上がってきたのが判る。直近3つのタイトル戦で破ったのは丸山、佐藤、郷田といういわゆる羽生世代。他にも過去に竜王戦で森内を完封したり、羽生から長年保持していた王座を奪ったりとタイトル戦では羽生世代に対し大きく勝ち越している。ちなみに竜王戦七番勝負ではすでに羽生、森内、丸山、佐藤といったところから2回ずつ勝利している。

 今期(71期)のA級順位戦の渡辺の成績は、5勝4敗で来期の順位は4位。第68期順位戦B1を10勝2敗の1位でA級に昇級。69期、70期と連続でA級2位だった事を考えると、今期の順位戦は不調だったといえるかもしれない。特に名人挑戦を目指すうえで重要な一局だった羽生戦、最終局の郷田戦は優勢な場面から逆転を許す悔いの大きな対局だったと思う。

 この辺りを逆転を許さない形で勝ちだすと、羽生の最盛期に近い成績を当然ながら残すし、毎年竜王戦で見せるような”迫力”も出てくる。上の世代は衰えていくだろうし、同世代には敵無し、下の世代は未知数だけど渡辺が竜王を取った時ほど勢いがあるのは… … …だから渡辺一強時代とか来るのかなぁ。


羽生:51勝.750、棋聖、王位、王座、A級順位戦優勝、銀河戦優勝
渡辺:44勝.733、竜王、棋王、王将、NHK杯優勝、朝日OP優勝

 ん~最優秀棋士は難しいね。非公式戦ながら羽生には達人戦優勝というのもある。でも印象は渡辺。棋王戦の挑戦者決定戦で羽生を破って挑戦を決めて、タイトル戦で竜王、王将を含めて3連勝。1将棋ファンからすればこの印象は大きい。でも王座戦ではその羽生が渡辺からタイトルを奪還してるんだよねw 将棋連盟はどう決めるのだろう。


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