■淀に散ったアイツ ライスシャワー

今日はこれで。

近年、といってももう昔といって差し支えない時代の話になるんだが、レース中に故障を発生し非業の死を遂げた馬と言えば”淀のアイツ”と”11月1日1枠1番1番人気のアイツ”の2頭が思い出される。


 今年の天皇賞(春)は大本命(と見られていた)ゴールドシップが5着に惨敗し、対抗格のフェノーメノが優勝した。その18年も前の話になる。そうなんだ…もう18年経つんだよ。

 当時、なぜか俺が学校で所属してたクラスで”ダビスタ”が流行り、にわか競馬ファンどもが増殖してた頃だった。ま~俺もその頃は競馬見始めてまだ4年くらいだったからにわかといえばその部類だった。

 実際俺はライスシャワーが好きな馬だったわけではない。むしろ久々の三冠達成、それも逃げ馬での達成を目論んだミホノブルボンを菊花賞で破り、天皇賞(春)で未踏の三連覇に挑んだメジロマックイーンを破ったところから”嫌い”だった。でも時が流れ彼らがターフを去り、この年の古馬の中心となるべき存在だったナリタブライアンが故障休養、そしてクラシック世代にSS時代が到来してきた中、その流行に流されず何を応援するのか?となるとコイツしかいなかった。

 ライスシャワー7歳時(旧表記)の春の天皇賞、後から振り返れば出走メンバーで後にも先にもG1を勝ったのはこのライスシャワーのみという手薄さ。でも4番人気に推されながらも事前から勝てるなんて雰囲気はなかったよな?それで、勝った。勝った事により5歳時の天皇賞や4歳時の菊花賞勝利が再びクローズアップされ、ライスシャワーの印象をさらに大きくしていく。

 続く宝塚記念、ここも同じく勝って欲しいとは思うものの勝てるとは思っていなかった。こういう馬は大抵そのとおり勝たないもんだが、結果は最悪な所で終ってしまった。疲労が溜まっていたとか、その故障の瞬間に何か多大な負担がかかったとか専門的なことは判らないけど、粉砕骨折を起こしたのは事実。この原因を解明するのはもう永久に不可能である。

 走っている競走馬一頭一頭の状態を詳しくリアルタイムで解析して表示できるシステムが開発されて始めて競走馬が故障を発生する時の過程が判る。あと何頭の馬の犠牲と、いかほどの年月が必要なんだろうか。しかし、それに至ってようやく競走馬のレース中の故障を防ぐ根本的な解決法の第一歩を踏み出したにすぎないと思う。

 ちなみにこのレースも勝ったダンツシアトルと故障で競争中止したライスシャワー以外、後にも先にもG1を勝った馬は居ない。秋も含めこの年の古馬中長距離戦線が手薄だった事は否めない。



うーん、なんか書きたかった事と違う気がするが、うまく表現できない。
 俺は思うんだがプロ野球選手でも同じで、使い詰めでも故障しない馬(人)は故障しないし、余裕を持って使われていても故障する馬(人)は故障する。要は平時からの使い方だと思うね。どこどこに向けて調整するためこのレースは回避するとよく発表されてたりするが、裏を返せば調子が悪いから使えません、どこかに不安を抱えているから使えません、そういう事でもある。



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