さびしい時代だ

■さびしい時代だ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150225-00000082-dal-fight
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150225-00000058-dal-fight

　この辺の話ね。女子プロレス 安川VS世IV虎。安川が顔面を骨折するくらいの状況で負けた試合。どうも世間はそういうガチバトルにもちこんだ世IV虎を叩きたいみたいだな。

　試合から日が過ぎて記事になるのは世IV虎を悪者にする内容のものばかり。本当に一番悪いのは切羽詰った場面になるまで試合を止められなかったレフェリーだろうと。記事にはあたかも一方的な被害者として書かれている安川にしても、応戦したんだから責任がないわけではない。

　そして団体が下した処分は、世IV虎の無期限出場停止と王座剥奪、勝った試合無効試合とする裁定。これではいかにも一方的すぎる！！。と、20年来のプロレスファンの俺はかなり怒っている。レフェリーが最後まで止めなかったのに、なんでこんな無茶苦茶な裁定が下されるんだ。

・試合をすぐに止めなかったレフェリー
・無茶苦茶な裁定をした団体
・殴った方を悪者にしたがる野次馬

　このニュースのヤフーの記事についてるコメントを見ると、大きく二つに分かれている。一方が加害者（と記事に書かれているような）世IV虎は悪いやつだ、もっと処分しろ、傷害事件だろなんていう、普段プロレスを見て無いだろっていう野次馬どもの意見。もう一方は、これくらい昔からよくある話で大げさすぎるというプロレスファンらしき意見。

　野次馬どもは対象がちょっと粗暴なふるまいをするとすぐに叩く。だからお行儀のいい、俺から見れば”つまらない”選手が増えてくる。プロ野球界でもそうじゃない。元近鉄の中村がまだまだ能力はあるのにどこにもやとってもらえないのは、指導者に中村の性格を理解し使いこなせるやつがいないからだ。そしてオーナーや球団サイドも球団のイメージを気にして雇わない。

　特にプロレスなんて暴れて目立ってなんぼのはず。血まみれになっても勝つ…そういう試合を俺は何度も見てきたからな。そういう試合こそ本当に感動できるのであって、精一杯戦いましたってだけじゃ何にも面白くない。世IV虎はふた昔まえくらいなら”壊し屋”でこれからも売っていけたんだろうが、このつまらない時代じゃただの加害者あつかい。これ多分、安川は復帰したらいつか世IV虎との再戦を組まれると思うけど、団体から勝敗に関するつまんねー指示が出るのはミエミエなんだよな。

　特徴のある選手を没個性にしないでもらいたいね。最近のプロレスは新日本に代表されるように、ビジュアル重視のただのプロレスごっこに見える。


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