■世紀の茶番 電王戦第5局

 これは擁護不可能だ。

電王戦FINAL 第2局 AWAKE VS 阿久津主税八段

結果:21手にて阿久津主税八段

 第二局でも問題にした今回の電王戦。この局もソフト側の不具合が原因での投了となったが、第二局との違いはプロ側が勝つために仕様の穴をついた事。第二局プロ側の永瀬はほぼ勝ちを読みきった後、晒しのつもりいわばオマケでソフトの不具合をついた。だが、今回の阿久津は最初から勝つためにやった。

 その結果がこれだ。ハメ手によって角を失ったコンピュータ側は、21手でAWAKEの開発者が投了を選択。

うむ、実につまらない結末だ
 こういうハメ手を使わなかった場合どちらが優秀なのかとか、いやそもそも仕様の穴がある時点でコンピュータは負けてたとか、、、、なんだか盤上以外で玉虫色の決着をつけられたようですっきりしない。丸め込み技で若手がトップレスラーからフォール勝ちするようなプロレスの試合みたいだ。

なんか、茶番劇をみせられただけのような気がする
 プロの威厳を損ねず、なおかつソフト側も実力で負けたとおもわせないような流れ。わざと裏取引でもあったんじゃないかと(そんなことはないと思うけど)、俺でも思ってしまうような結末だった。


 正直、今回もプロ、コンピュータ両者に対して俺は不満がある。つまらない、はっきりいってこんな対局は見ててつまらない。これではただハメ手を利用して勝っただけ、阿久津はハメ手を利用しなければ勝てなかったのでは?という疑問が残る。第二局でも書いたけど勝ち自体にケチを付ける気はないが、勝ち方が非常に不満である。

結果的に行き着くところに行き着いたんじゃないかなと
 もしかしたら、対コンピュータ戦というものはこういう決着になるのが当たり前なのかもしれない。プロは仕様の穴をついてナンボ、オンラインゲーマーみたいな感じ。そうだとすれば今回電王戦はひとくぎりになるが、もう二度とプロ対コンピュータの戦いはやらないでくれと思う。プロ棋士は単なるデバッカー化してるし、不具合をつかれた開発者は晒し者にされて恥をかくだけ。

 今回のソフト側は使用するパソコンに厳しい制限が加わったり、事前にソフトをプロ側に貸し出すなど、いわば手の内を制限されなおかつ手の内を晒さなければならない厳しい条件だった。そこまでしてプロの3勝2敗で辛勝である。この辺を考えると、制限がなければもうプロ棋士といえどソフトには敵わないんだろうな



コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索