■天皇賞秋’17
1着 キタサンブラック 2:08.3
2着 サトノクラウン
3着 レインボーライン
4着 リアルスティール
5着 マカヒキ
-----------------------------
6着 ソウルスターリング
18着 サトノアラジン
先週の菊花賞に引き続いて極悪不良馬場で行なわれた天皇賞’秋。国内海外問わずG1馬が8頭も揃う豪華なメンバー。予想の段階では主馬場実績のあるサトノクラウンが有力視されていた。ただ、この馬は+10kgの余裕残しの仕上げがどうか私個人は疑問でありあまり走るとは思っていなかった。1番人気はキタサンブラック、2番人気はサトノクラウン、3番人気がリアルスティール、4番人気ソウルスターリングなどと続いていく。このレースの前、東京9Rが同じ条件で行なわれたが2000mのタイムが2分10秒を超えている。
レースはいきなりキタサンブラックが立ち上がった瞬間にゲートが開き、少しだが出遅れてしまう。致命的な大きな出遅れではなかったのがブラックにとっては幸いだった。ちなみに、9Rでもブラックと同じ7番の馬が出遅れていて嫌な予感はしてたが、そのレースで7番の馬は最終的にかなり追い込んで5着を確保している。
少し出遅れたキタサンブラックは序盤後ろから5頭目あたりを進んでいた。この馬に幸いしたのが不良馬場であった事ではなかろうか。他の馬が荒れた最内を避けて走るため出遅れたブラックの進路が常に開けている状態になってた。良馬場ではこうはいかなかったろう。
4コーナー手前ではすでに前を捉える位置にまでキタサンブラックが進出。コーナー出口でいつものように先頭に立ち、あとは馬場のいい場所を求めて外に移動しながら最後まで先頭を走り抜けた。直線で唯一追って来たのがサトノクラウン。この馬も直線入り口で反応良く加速し、一時はブラックを抜き去る勢いを見せたものの、直線の坂を上り終えたブラックの脚がクラウン以上に止まる事はなかった。
ハロンタイム13.7 - 12.7 - 12.7 - 12.9 - 13.3 - 13.6 - 13.2 - 12.5 - 12.2 - 13.3
上がり最速は38.5でキタサンブラック
1着キタサンブラック
出遅れについてはそう大きくはなかった。せいぜい1馬身といったところ。武豊は出遅れてから冷静に進路を判断した好騎乗だったと思う。それ以上に内が空くような馬場だったことが幸いした。と同時に先行勢が最終コーナー付近で脚が止まりかけて、経済コースを通ったブラックとの差が一気に詰まる事になったと思う。
先頭に立ってからはいつものキタサンブラックだったね。脚色が衰えない…という表現は間違ってるかもしれないが相対的に他の馬に抜かれるような脚にはならない。スピードの持続力こそこの馬の最大の長所。有馬記念までを見据えた仕上げ、出遅れ、得意とはいえない馬場コンディション、それでも勝つこの馬は間違いなく現役最強馬だと思う。
去年の夏~秋にかけて本格化してからは多少の不利をものともしなくなってる。JCはまだ今季2戦目だから疲労は問題ないでしょう。前哨戦使わず調整に当ててよかった。それに清水厩舎はキタサンブラックの2戦目の仕上げに絶対の自信を持ってそう。これまで3歳秋からずっと春秋ともに2戦目には必ずG1を勝っている。
レース後のインタビューで武豊は、前のポジションにはこだわっていなかったそうな。半分嘘かもしれないが、少なくとも逃げる事はもう無さそうだ。それでも基本は前というのは変わらないと思うけど。今、4角先頭からの押し切りの王道競馬が一番似合うのはこの馬だなぁ。良馬場でこの競馬をしたときに差されて負けるイメージがわかない。
2着サトノクラウン
この馬もキタサンブラックと同じで次走を見据えた仕上げで今回は良くても掲示板確保くらいかなと思ってたが、馬場コンディションが幸いして2着(言い換えれば馬場が重くなることに対する不利が他の馬より少なかった)。ただ、それだけではなく直線入り口でブラックに離されない様に加速できる反応は評価できる。強い5歳世代を代表する一頭であることは間違いない。次は香港か?JCか?
4着リアルスティール
この天皇賞秋に相性のいい毎日王冠勝利馬。良馬場なら2番人気で、もっといい競馬が出来たと思われる。ただし、キタサンブラックに迫れたかは別であるが、サトノクラウンやレインボーラインはかわせたんじゃなかろうか。上がりタイム39.5は6番目。この馬はこれまで良馬場でしか走った事がなかったけど、今日のレースで重馬場適性は普通かなと思った。2000mは微妙に長いのかなぁ、でも最近そんな馬が多いよね。相対的な問題で適性外でもそこそこ結果が残せたりする馬が多い。
6着ソウルスターリング
悪い言い方をすれば前哨戦の毎日王冠で化けの皮がはがれた的なね。いかに不利があったとしてもあれ(8着)は負けすぎ。それに加えて今回は桜花賞で弱点を露呈した重い馬場。来るわけが無い…そんな所。下位に惨敗しなかったのは力がある証拠だけど、このメンバーでは斤量差あって良馬場でも勝てなかったろうね。
他に…これはと思ったのがマカヒキ。4コーナーに入るまでなんと後方2番手。そこからこの重い馬場を追い上げて5着確保。上がりタイム38.6はキタサンブラックに次いでサトノクラウンと同じく2番目。期待に比して大健闘だし、今後また勝てるんじゃないかと思わなくも無いレースっぷりだった。次走ダートのチャンピオンズC当たりを試して欲しかったり。
1着 キタサンブラック 2:08.3
2着 サトノクラウン
3着 レインボーライン
4着 リアルスティール
5着 マカヒキ
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6着 ソウルスターリング
18着 サトノアラジン
先週の菊花賞に引き続いて極悪不良馬場で行なわれた天皇賞’秋。国内海外問わずG1馬が8頭も揃う豪華なメンバー。予想の段階では主馬場実績のあるサトノクラウンが有力視されていた。ただ、この馬は+10kgの余裕残しの仕上げがどうか私個人は疑問でありあまり走るとは思っていなかった。1番人気はキタサンブラック、2番人気はサトノクラウン、3番人気がリアルスティール、4番人気ソウルスターリングなどと続いていく。このレースの前、東京9Rが同じ条件で行なわれたが2000mのタイムが2分10秒を超えている。
レースはいきなりキタサンブラックが立ち上がった瞬間にゲートが開き、少しだが出遅れてしまう。致命的な大きな出遅れではなかったのがブラックにとっては幸いだった。ちなみに、9Rでもブラックと同じ7番の馬が出遅れていて嫌な予感はしてたが、そのレースで7番の馬は最終的にかなり追い込んで5着を確保している。
少し出遅れたキタサンブラックは序盤後ろから5頭目あたりを進んでいた。この馬に幸いしたのが不良馬場であった事ではなかろうか。他の馬が荒れた最内を避けて走るため出遅れたブラックの進路が常に開けている状態になってた。良馬場ではこうはいかなかったろう。
4コーナー手前ではすでに前を捉える位置にまでキタサンブラックが進出。コーナー出口でいつものように先頭に立ち、あとは馬場のいい場所を求めて外に移動しながら最後まで先頭を走り抜けた。直線で唯一追って来たのがサトノクラウン。この馬も直線入り口で反応良く加速し、一時はブラックを抜き去る勢いを見せたものの、直線の坂を上り終えたブラックの脚がクラウン以上に止まる事はなかった。
ハロンタイム13.7 - 12.7 - 12.7 - 12.9 - 13.3 - 13.6 - 13.2 - 12.5 - 12.2 - 13.3
上がり最速は38.5でキタサンブラック
1着キタサンブラック
出遅れについてはそう大きくはなかった。せいぜい1馬身といったところ。武豊は出遅れてから冷静に進路を判断した好騎乗だったと思う。それ以上に内が空くような馬場だったことが幸いした。と同時に先行勢が最終コーナー付近で脚が止まりかけて、経済コースを通ったブラックとの差が一気に詰まる事になったと思う。
先頭に立ってからはいつものキタサンブラックだったね。脚色が衰えない…という表現は間違ってるかもしれないが相対的に他の馬に抜かれるような脚にはならない。スピードの持続力こそこの馬の最大の長所。有馬記念までを見据えた仕上げ、出遅れ、得意とはいえない馬場コンディション、それでも勝つこの馬は間違いなく現役最強馬だと思う。
去年の夏~秋にかけて本格化してからは多少の不利をものともしなくなってる。JCはまだ今季2戦目だから疲労は問題ないでしょう。前哨戦使わず調整に当ててよかった。それに清水厩舎はキタサンブラックの2戦目の仕上げに絶対の自信を持ってそう。これまで3歳秋からずっと春秋ともに2戦目には必ずG1を勝っている。
レース後のインタビューで武豊は、前のポジションにはこだわっていなかったそうな。半分嘘かもしれないが、少なくとも逃げる事はもう無さそうだ。それでも基本は前というのは変わらないと思うけど。今、4角先頭からの押し切りの王道競馬が一番似合うのはこの馬だなぁ。良馬場でこの競馬をしたときに差されて負けるイメージがわかない。
2着サトノクラウン
この馬もキタサンブラックと同じで次走を見据えた仕上げで今回は良くても掲示板確保くらいかなと思ってたが、馬場コンディションが幸いして2着(言い換えれば馬場が重くなることに対する不利が他の馬より少なかった)。ただ、それだけではなく直線入り口でブラックに離されない様に加速できる反応は評価できる。強い5歳世代を代表する一頭であることは間違いない。次は香港か?JCか?
4着リアルスティール
この天皇賞秋に相性のいい毎日王冠勝利馬。良馬場なら2番人気で、もっといい競馬が出来たと思われる。ただし、キタサンブラックに迫れたかは別であるが、サトノクラウンやレインボーラインはかわせたんじゃなかろうか。上がりタイム39.5は6番目。この馬はこれまで良馬場でしか走った事がなかったけど、今日のレースで重馬場適性は普通かなと思った。2000mは微妙に長いのかなぁ、でも最近そんな馬が多いよね。相対的な問題で適性外でもそこそこ結果が残せたりする馬が多い。
6着ソウルスターリング
悪い言い方をすれば前哨戦の毎日王冠で化けの皮がはがれた的なね。いかに不利があったとしてもあれ(8着)は負けすぎ。それに加えて今回は桜花賞で弱点を露呈した重い馬場。来るわけが無い…そんな所。下位に惨敗しなかったのは力がある証拠だけど、このメンバーでは斤量差あって良馬場でも勝てなかったろうね。
他に…これはと思ったのがマカヒキ。4コーナーに入るまでなんと後方2番手。そこからこの重い馬場を追い上げて5着確保。上がりタイム38.6はキタサンブラックに次いでサトノクラウンと同じく2番目。期待に比して大健闘だし、今後また勝てるんじゃないかと思わなくも無いレースっぷりだった。次走ダートのチャンピオンズC当たりを試して欲しかったり。
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